ケアーズサポート株式会社

スライディングボード

介護の負担を軽減!スライディングボードの正しい使い方

東大阪市など介護の現場では、介護士が利用者さまを抱えて移動を行う移乗介助があります。移乗介助は、介護の現場で頻繁に行われており、身体への負担も非常に大きいです。また、腰痛の原因になるだけでなく、抱えたと同時に一緒に倒れてしまうリスクもあります。

 

この記事では、介護される側、介護する側のどちらも負担なく移乗が行えるよう開発されたスライディングボードについて取り上げます。スライディングボードを使うときのコツや注意点を知り、今よりさらに負担の少ない介護を目指しましょう。

 

◎スライディングボードについて

スライディングボードは、使用対象者が限定されている福祉用具です。立ち上がるのは困難でも、ひとりで座ることができ、ある程度座って待つことが可能な方に使用できます。利用者さまの腎部や背部などに床ずれがあると、スライディングボードを使用することで状態が悪化してしまう場合があるので使用は避けたほうが良いでしょう。素材はプラスチックでできており、ベッドから車いすなどへ移乗する際に使用すれば、大きな力を使わず滑らせるように身体を移すことができます。

 

スライディングボードは、長方形や三角、ブーメラン型などさまざまな形のものがあります。全長170cmほどの大きなサイズから、小さめのサイズ、また折りたためるタイプなど種類も豊富です。介護する方のニーズに合うものを探してみてくださいね。

 

◎スライディングボードのメリット・デメリット

スライディングボードを使用するメリットのひとつは、介護する側の身体的負担を軽減できることです。介護士よりも体格が大きな利用者様はもちろん、小柄の方であっても、毎日の移動介助をスライディングボードを使わずに続けていると、身体の負担がでてきます。スライディングボードを介護施設に取り入れることで移動がスムーズに行えるので、介護業界の救いのアイテムと言えるのではないでしょうか。

 

もうひとつのメリットは、介護される側である利用者さまの痛みや傷を防げる点です。移乗介助の際に無理に身体を持ち上げると痛みを感じる利用者さまもいらっしゃいます。そのとき介護士は、利用者さまが倒れないよう支えるのに必死になるので、どうしても身体に力が入ってしまいますよね。ボードを使えば、大きな力を使わなくても移動が行え、利用者さまも緊張感なく体を任せることができるので、介護施設には欠かせないお助けグッズでしょう。

 

一方で、スライディングボードを使用するにあたりデメリットもあります。身体機能がまだ衰えていない利用者さまが頻繁に利用してしまうと、機能の低下を招いてしまう場合があるので、利用者さまの身体の状態に合わせて使い分けることが大切です。

 

もうひとつデメリットとして挙げられるのが、介護する側、介護される側もスライディングボードに慣れるまでに時間がかかる点です。見た目は、何の変哲もない1枚のプラスチック板でもあるので、はじめて使用する際は少し不安に感じるかもしれません。スライディングボードの知識がなく、これでいいだろうと使用してしまうと、身体ごと滑り落ちてしまう事態が起こるので注意が必要です。

 

◎スライディングボードの使い方

ベッドから車いすへ移動する際の使用方法をご紹介します。はじめにスライディングボードに対する不安を取り除けるよう利用者さまに説明をします。その際、車いすのフットレストを外し、アームレストを上げておきます。ベッドの横に車いすを平行につけ、角が当たるまで角度を付けてください。角度をつける際は、ボールペン1本分の距離を目安にすると良いでしょう。

 

位置が決まったら車いすのブレーキを忘れずにかけてください。また、ベッドは車いすの座面より3cmほど高くするのがポイントです。利用者さまは浅めにベッドに座っていただき、片手はベッドの柵を握ってもらいます。ボードを腎部の半分が乗るように差し込みます。利用者さまには、もう片方の手で車いすのアームレストを持ってもらい、車いすに近い方の足を一歩前に出してもらいます。介護士は利用者さまの車いすに近い方の脇下に手をいれ、もう片方の手は腰に置きます。そのままスライディングボードの上を滑らすように移動させます。しっかりと奥まで座ってもらい、ボードを引き抜きます。

 

◎スライディングボード使用時の注意点

スライディングボードによって、持ち上げない介護が実現しますが、ケガを負うリスクもあるので注意点もあわせてご紹介します。まず大切なのは声かけです。ボードを使用するのがはじめてではなくても、滑るときに驚かれる利用者さまもいるので、常に声かけすることを心がけましょう。

 

ベッドの高さは、車いすの座面から3cmほど高くしてください。指3本分が目安です。高さをしっかり調節していないと、勢いよく滑ってしまったり、ボードを使用しているにも関わらず、持ち上げる動作が増えたりします。最後にマットレスは、柔らかすぎず座るときに安定する硬さのものを選ぶと良いでしょう。

 

◎まとめ

スライディングボードは、介護士にとっても利用者さまにとっても欠かせないグッズです。ケアーズサポートでは、スライディングボードの使用方法をはじめ、さまざまな介護技術の方法をYouTubeにて配信しております。これから介護職につきたいと思っている方、介護士として働いているけど、介護技術に自信がないという方はぜひご覧になってくださいね。

 

2分で身につく介護動画

 

ケアーズサポートは、東大阪市の東花園、瓢箪山、川田にて介護施設を運営しています。介護士が働きやすい環境を第一に考えているので、利用者さまから職場の雰囲気が良いとお褒めの言葉をいただいております。福祉用具も積極的に取り入れ、「腰痛離職者ゼロ」の目標も掲げて活動しています。介護職の求人を探している方や、「今の職場では腰痛になってしまいそう…」と転職を考えている方は、ぜひケアーズサポートの求人情報をご覧ください。

 

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