「またみんなで踊ってみたい」その言葉から始まったAさんの“もう一度の挑戦” ご本人の想いを中心に、職員や他の利用者様、そして今回のステージに快く巻き込んでくださったピッコレマニ・小さな手の職員の皆様のご協力を経て、一つの夢が形になりました。「老人ホームで暮らしていても、できることは本当に無限大なんだ」と、私たち自身が心から実感できる時間となりました。
「もう一度舞台で踊ってみたい」
──その一言から始まるAさんの挑戦
大阪府「マイどこでもカードのPR動画」にご夫婦で出演されたことのあるAさん。「また、あの頃みたいにみんなで踊ってみたい」とぽつり。
その言葉を聞いた瞬間、もう一度踊って頂きましょう!と夢を叶えるプロジェクトが動きだし、今回の舞台登壇の挑戦に繋がっていきました。
いつも穏やかにゆっくりとした動きが印象のAさん。踊りの話になると目が輝き、振付の細かい部分まで手振りで説明してくださる姿に「え?こんなに動けるの!?」と大盛り上がり!「3分3セットなんていけるのか?椅子があった方がいいんじゃ・・」とゆう、周りの心配をよそに、楽しそうに体を動かされるご様子に本当に驚きました。
最初の練習では、「体が思うように動かなくてね」と少し戸惑われながらも、音楽が流れた瞬間、自然と身体がリズムを刻み始め、「やっぱり楽しいね」と笑ってくださったあの表情が忘れられません。

「今日は練習ある?」と
目を輝かせて練習する姿から思うこと
本番が近づくにつれ、「今日は踊りの練習ある?」と練習日を楽しみに過ごされるAさん。
練習を重ねるごとに笑顔が増え、「忘れてる部分もあるけど、身体が思い出してくれてる感じがするの」と楽しそうに話される姿に、職員も励まされます。
リハーサルのときには、少し体調を崩される場面があり、「少し休みましょうか?」と声をかけると、「うん、大丈夫。ちょっと緊張してドキドキしてるだけ」と微笑まれて。その一言に、私たちはもう胸がいっぱいで…。
Aさんの努力に職員も刺激をうけ、誰かの挑戦が誰かの勇気になる。その連鎖こそ、この仕事の尊さだと思いました。
舞台に立つ──
家族と仲間が見届けた「人生の晴れ舞台」
そして迎えた本番当日。
東大阪市主催「踊るダンスの祭典:踊ダン!」東花園中央公園で開催、地域の方、総勢1万人を超える来場者数、会場にはたくさんのお客様、そしてAさんのご家族様も総出で応援に駆けつけてくださいました。
「お母さん、頑張って!」の声が客席から聞こえた瞬間、Aさんの表情がぐっと引き締まります。
ゆっくりとした優しい手の動き、ふわっと笑みを浮かべながら踊る姿は、それだけで十分なメッセージでした。言葉ではなく、姿で“生きる喜び”を語っておられるように見えました。
踊り終えた瞬間、拍手がわき上がり、家族様の目には涙が浮かんでいて、「お母さん、よく頑張ったね、本当に感動したよ。」その言葉を聞いたAさんは、少し照れたように笑いながら「ありがとうね」と返されていました。
🗣️ご家族様からいただいたメッセージ
いつもはそんなことを言わない母が、
「昨日は本当に楽しかった。舞台にたって爽快やった。衣装まで着せてもらって嬉しかった。」
と、若い頃(民謡舞踊)踊っていた姿を思い出していました。
本当に素敵な衣装、小道具、そして一緒に踊ってくださったスタッフの方々に、貴重な機会を与えていただきありがとうございました。
ホームに入所することを拒絶していた母が、こんなにも楽しい日々を過ごせるようになって、家族、親戚皆で感謝しています。
「一緒に練習したり、踊ったりしてる仲間(支援員さん方々)の方も楽しそうで、衣装も作ってくれて、みんなでチームで舞台に立てた、舞台を作り上げたことが何より楽しかったー」
と母が言ってました。こんなことをいう母を久しぶりに聞いて感激しました
今回この企画を通じて、みんさんとチームで踊れたことや、母を舞台に立たせてあげられたことが、何より嬉しかったです。
ご家族様のこの言葉に、私たち職員も涙をこらえるのがやっとでした。
挑戦する姿を見守り、支える。そして一緒に喜ぶ。
その全部がそろった、まさに“人生の舞台”でした。
【まとめ】
この数週間、Aさんと共に過ごした時間は、
私たちにとっても、大切な“心の学び”でした。
「年齢を重ねても、心は前を向ける」
「誰かに見てほしい、伝えたい、という思いは、生きる力になる」
「限界を勝手に決めちゃいけない」
そんな言葉の本当の意味を、Aさんが教えてくださいました。
そして、仲間や家族が寄り添い、見守り、一緒に挑戦を見届ける。
これこそが、このプロジェクトの本当の意味だったのかもしれません。
最後に、今回このイベント参加へのきっかけを下さったピッコレマニ:レクリエーション部の皆様。この度は多くの援助とご協力を頂き、心から感謝申し上げます。皆さんの援助なしでは叶えられないプロジェクトでした。
これからもケアーズサポートでは、一人ひとりの「やってみたい!」その思いをカタチにできるよう、全力で寄り添っていきたいと思います。
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