介護業界で仕事をするにあたり「入居者様の気持ちになって」や「利用者様の立場に立って」などと言う言葉をよく耳にすると思います。
指導をする立場になると特に口にする機会が多くなると思います。
ケアの実務を行う上でこの考え方はとても大切で、ケアする相手の体の状態、どんな性格なのか、どんな嗜好があるのか、どんな事にストレスを感じるのか、どんな事を望んでいるのか・・・等会話の中から推測したり、直接お聞きして知ろうとするのではないでしょうか?
それでは【相手の立場に立つ】事の目的はなんのでしょうか?
あたりまえの事ですが、より良いサービスを提供して顧客満足度を上げる事、またサービスを提供する際にスムーズにサービスを行う為であると思います。上記の様な事を考える事は介護職員として入居者様や利用者様に接する時にはごくごく自然であるかと思います。
【相手の立場に立つ】という事のもう一つの捉え方
最近は、介護業界の労働条件の改善や収入の増加の件が話題になっています。
現場の不満の声としては
募集しても人が来ない・・・
人がいなくて休みが取れない・・・
残業が多くてしんどい・・・
キツイ仕事なのに給料が安い・・・
等々があり介護の現場で働く人なら一度は口にしたり、少なくても心の中で思った事がある人がほとんどではないでしょうか?ですがあえて施設の運営や人財の採用に携わる私の立場から言わさせていただくと「だから介護職員の地位や待遇が向上しないのだ」と言う厳しい言葉になってしまいます。それは「相手の立場に立っていない」からです。
前記の不満を例に取ると
募集しても人が来ない⇒あなたはどんな働きかけをしましたか?
人がいなくて休みが取れない⇒どうしたら今の人員で休みが取れるのか考えた事はありますか?
残業が多くてしんどい⇒どうしたら残業が少なくなるか提案しましたか?
キツイ仕事なのに給料が安い⇒何故給料が安いのか理解していますか?会社の収益を把握していますか?
多くの介護職員が与えられた環境に不満は言いますが、具体的に改善する言動はせずに上司や会社、国や社会のせいにして自分を正当化し、逃げているだけではありませんか?「そんな事を言われても国の制度はどうにも出来ない」「会社の運営に携われないのでやりようがない」そんな反論が聞こえてきそうですが、もう一度伝えると「相手の立場になって下さい」と言う事です。
問題解決に向けて
確かに国の制度や会社の中の思う様に変えていけない事柄は事実として沢山あると思います。
でも一つお伺いします。
皆さんが日々接している利用者様・入居者様はあなたの言う事を聞いてくれますが?
お願いした事をきちんと聞いてくれますか?
不満に思う事を解消してくれますか?
きっとそんな事はないと思います。そうそれと全く一緒の事の事なのです。
利用者様や入居者様の立場になって常日頃考えている事と同じ視点で「上司や会社の立場」に立って問題を考えてみるのです。
わかりやすいたとえで言うと
例えば給料が安い・・・と言う問題があった場合
ただ単に「給料が安い」と不満をいうだけでは何の解消にもなりません。
「会社の立場」になって考えると
給料を上げたくても今の収益では出来ない・・・と考えているならどうやったら収益を上げる事が出来るのかを考えて提案するのです。
これなら問題を解決する方向に進むと思いませんか?
少なくともただ不平、不満を口にするよりもはるかに建設的だと思いませんか?
この様に「相手の立場になる」と言う視点・考え方を利用者様・入居者様に対してでなく、もうひとつ対象を増やして
上司や会社の視点に立って物事を考え主体的に行動すれば抱えている問題は解消する方向に必ず向かうと思います。
そしてその行動は仕事の質を確実に向上させ、存在価値を上げる事にほかならないと思います。
事業所・会社の中でこの様な職員が増えればおのずと介護職員の地位や待遇は向上していくのではないでしょうか?
まとめ
我々ケアーズサポート株式会社はある面「介護業界の常識は非常識」と捉え介護業界の常識に流される事無く「どうすれば変えていけるのか」を主体的に考え他の事業者様が実現出来ない取り組みを行って来ました。
それは「相手の立場なる」と言う視点を複数持ち、主体的、能動的に行動してきた結果であると自負しています。
介護職員の待遇・地位向上に一緒にチャレンジしたい!と言う方はケアーズサポート株式会社の施設見学、会社説明会にご参加ください。