介護業界の人材確保や定着を行うための取り組みとして注目されているキャリアパス。この記事では、キャリアパスの重要性やメリットについてご紹介します。東大阪市のケアーズサポートでは、確実なステップアップを目指せる独自のキャリアパスを構築しています。すでに介護職で働いている方はもちろん、これから介護の求人を探そうと思っている方はぜひ参考にしてください。
キャリアパスの意味
それぞれの企業で設けている職位や、役職に就くまでの「道筋」のことをキャリアパスと言います。キャリアパスの構築には、能力や資格、経験などに応じた適切な処遇が必要となります。キャリアパス制度を導入することによって、あいまいになりがちな評価基準を制定し、キャリアアップのための正確な道筋を示せます。
ひとつの企業に定年まで在籍する終身雇用制度が減少してきた現代において、優秀な人材を確保するためにつくられた制度でもあります。特に介護業界では、キャリアパスの導入が非常に有益な取り組みとして注目されています。
介護業界でのキャリアパスの重要性
介護業界は常に人材不足という深刻な問題を抱えています。少子高齢化が進むにつれ、介護業界の労働人口は減少していく一方です。また、人材不足が原因でひとりのスタッフが多数の業務を担当し、ストレスや体調不良で離職してしまうケースも少なくありません。ほかの業界に比べて賃金の水準が低いことも、離職率を高めている原因と言えるでしょう。キャリアパスの構築は、給与体系や人事制度の改善といった役割もあるため、介護スタッフの確保や定着を図るためにも必要不可欠です。
介護の仕事に魅力ややりがいを感じている介護スタッフは多くいます。しかし、日々の努力がキャリアアップや報酬面につながらないことには、モチベーションが保てなくなってしまいます。キャリアパス制度を導入し、適正な評価を受けることで、介護スタッフもやりがいを感じ、さらなる飛躍を目指せるでしょう。
キャリアパス導入のメリット
キャリアパスを導入することで、介護業界の労働環境は整いやすくなります。事業所側にとっても介護スタッフにとってもメリットが多数あります。事業所側のメリットは、介護事業所全体のサービスの質があがる、介護スタッフひとりひとりに対して適正な評価ができる、優秀な人材の定着率を高められることがあげられます。
キャリアパスとひと口に言っても、介護業界に共通した評価基準があるわけではありません。介護事業所の規模や、企業理念などに応じた形で評価基準を構築していきます。事業所が求めているスキルや能力を改めて見直すことができ、さらにそれを評価基準にすることで、事業所全体のサービスの質があがります。キャリアパス制度を導入し、明確な評価基準を設けることで、介護スタッフを適正に評価できることもメリットと言えるでしょう。忙しいなかでもスタッフを評価し昇給や昇格へ導くと、スタッフのモチベーションも向上し定着率を高めることができます。介護スタッフ側は、目標が立てやすくやりがいをもって業務に携われる、介護に関する知識やスキルの向上が見込める、介護職において自分自身の強みが見つかるといったメリットがあります。
キャリアパスがあることで、目標がたてやすいことが介護スタッフのメリットです。ルーティンになってしまいがちな日々の業務も、評価基準とされているスキルや能力、技術を意識できるため、やりがいをもって取り組むことができます。さらに、目標としたスキルが確実に身についていくので、自分の強みとして介護業界で長年活かすことができるでしょう。また、共通の評価基準があることにより、ほかの介護スタッフよりも自分が長けている点を見つけやすいのもメリットとなります。転職時にもアピールでき、介護スタッフとしてだけでなく、さまざまな介護分野への参入もしやすくなります。
キャリアパス制度の導入は、介護スタッフのやりがいやモチベーションが向上するため、事業所のスタッフ定着率の増加が見込めます。サービスの質があがることや、スタッフの離職率の低さは、職場の雰囲気も良くするでしょう。さらに職場の雰囲気は地域での評判にも直結していきます。
基本的なキャリアパスの例
一般的に考えられるキャリアパスのルートや役割、仕事内容についてご紹介します。
1:初級/基礎的な知識や技術が必要、定型的な業務を的確に行う
2:中級/一般的な知識や技術が必要、課題や問題点の解決
3:上級/業務の根本的な改善、初級・中級者への指導や助言
4:主任/専門知識や技術が必要、部下の指導・育成、短期目標の遂行
5:管理職/経営理念のもと、長期目標の遂行、チームの統括
6:幹部/経営目標の遂行、組織全体の統括
それぞれのステップで従事するおおよその期間としては、初級で1~2年、中級で3~4年、上級は5~7年程度とされています。主任や管理職、幹部クラスになるには8年以上の期間を要することもあるでしょう。
初級は未経験でも務まりますが、中級になると資格が必要となる事業所が多くあります。介護職の資格は複数あるため、以前は、どの資格を目指せばキャリアアップできるのか不確かな点がありました。しかし現在は、介護業界に従事するスタッフが目標を立てやすくなるよう、国家資格である「介護福祉士」を目指すルートに一本化されています。
上記のキャリアパスの例で見ていくと、初級は無資格でも可、中級からは「初任者研修」、上級~主任クラスを目指すのであれば「介護福祉士」の資格取得が必要となります。介護福祉士の資格を取得すると、介護職のプロとなりケアマネージャーのほか、管理職や自らが介護施設を経営する側にステップアップできます。介護職を長く続けたいなら、順を追って資格取得するのが最善です。
ケアーズサポートのキャリアパス
大阪府東大阪市で訪問介護サービスや住宅有料老人ホームを運営しているケアーズサポートでは、下記の6つのステップでキャリアパスを構築しています。
1:アシスタント/日時管理、運営基礎業務、初期指導
2:ミドルアシスタント/運営基礎業務、各種緊急対応
3:シニアアシスタント/介護助士の指導・教育、スタッフ・利用者さまの緊急対策、会社指定研修の進行管理
4:技術トレーナー/介護技術の体系化と浸透、ヘルパーの指導・教育
5:サービス提供責任者/介護保険法の遵守運営、保険サービス売上げの最大化、ステイクスホルダー対応
6:チームリーダー/営業利益、従業員・お客様満足度の最大化、部下マネジメント
これらのステップを踏むには、資格取得に加え業務姿勢のルールや、利用者さま・お客さま応対方針、パートスタッフへの対応姿勢が共通必須項目として設けられています。
ケアーズサポートのキャリアパス制度では、アシスタントとミドルアシスタントは無資格でも可能で、「初任者研修」の資格が必要となるのはシニアアシスタントからです。無資格・未経験の方には、6カ月間の「新入社員フォローアップ研修」を行っています。介護の知識や技術はもちろん、社会人の基礎となる考え方を学ぶ「Eラーニング」なども導入しているため、チャレンジしやすい環境です。
「介護の知識や技術をもっと学びたい!」という前向きな姿勢があれば、外部研修の受講も可能です。内容に応じて、受講費や交通費もケアーズサポートが負担しています。実際にこの制度を利用し、スキルアップを目指すスタッフが多くいます。また、昇給するための面談は年に4回開催しているので、キャリアアップが目指しやすい職場です。評価はすべて数値化しているため、あいまいな点はなく、面談後はすぐに給与や職位に反映されます。
基本的なキャリアパスとして、ステップごとのおおよその期間を紹介しましたが、ケアーズサポートでは短期間での昇給・昇格も可能です。必要な資格はありますが、勤務年数よりは本人のやる気や仕事に対する姿勢が評価につながります。キャリアパスがステップアップするごとに責任は増えますが、働きながら感じた不安や疑問点はそのままにならないように、スタッフひとりひとりが意見を言いやすい環境づくりにも力をいれているので、安心して業務に携われます。
ケアーズサポートは、「働くスタッフが1番大切」と公言しています。そのため、スタッフに起きるさまざまな環境の変化に対応できるよう、多種多様な勤務体制を整えています。実際に週休3日制や、短時間勤務、時間・曜日の固定勤務から変則勤務といった働き方も導入しています。Wワークやパート・アルバイトの方も大歓迎です。キャリアパスの構築で、確実なステップアップ、プライベートの充実も図りながら、より働きやすい環境づくりを目指しています。
当社が運営している、大阪府東大阪市玉串町東の「ガーデンホームなごみ東花園」、東大阪市川田の「なごみの家・川田」、東大阪市南四条町の「なごみの家・瓢箪山」の住宅有料老人ホームでの日々の取り組みは、公式Twitter・公式Instagramでも配信しています。
まとめ
介護職は、今後も必要不可欠な職種です。介護スタッフひとりひとりの能力や技術をしっかりと評価し、スキルの向上だけでなくモチベーションアップが期待できるキャリアパス制度。理想のキャリアパスを描いてステップアップしていけば、長く働けるのではないでしょうか。東大阪市にあるケアーズサポートは、社員のやる気を重視しています。「介護職で自分を試してみたい!」「キャリアアップしたい!」という方は、お気軽にお問い合わせください。