今回のコラムでは、弊社の恒例プロジェクト【小さな夢を叶えるお手伝いプロジェクト】をご紹介します。
小さな夢を叶えるお手伝いプロジェクトとは?
弊社では、ご利用者様の「できる・したい」を大切にしています。その中で決行したのが【小さな夢を叶えるお手伝いプロジェクト】です。【小さな夢を叶えるお手伝いプロジェクト】を決行するにあたり、認知症状をお持ちの方でもまだまだ色々なできることがあるんだ!という熱い思いを乗せてプロジェクト決行とさせて頂きました。
プロジェクトの内容【たこ梅のおばちゃん】
プロジェクトの主役は久子様! 久子様は、昔、地元のやんちゃっ子を可愛がる鉄板焼き屋さんで「たこ梅のおばちゃん」の名称で知られていました。 入居時は昔の話をよく聞かせてくれました。 それから月日が経ち、【たこ梅】の当時の話もされなくなってしまいました。そんな中、【自分のやってみたい事】のお話しをしていると ふと、「次は何を作ろうかな」「何を焼こうかな」と昔を懐かしまれる久子様。「お好みを焼いてもらえませんか?」と尋ねると、「そんなんで良いんか?ええよ。」と笑顔で答えてくれる久子様。 そこで、1日限定の【たこ梅のおばちゃん】復活イベントを行いました。
プロジェクト決行に向けて準備!
たこ梅オープンイベントを行うにあたりまずは一番大事な食材選び!お好み焼きのメイン材料となるキャベツを久子様と一緒に買出しに行きました。 職員と久子様でタッグを組み、いざ商店街の八百屋さんに品定めへ。八百屋さんに向かう途中、「楽しいな!」「久しぶりやな!」とウキウキされながらお店へ到着。商店街の八百屋さんという事もあり、流石の品数!キャベツを1個1個持ち替えて「う~ん。これかな?」と、選ばれている時の様子はまさに料理人の顔でした。 「これにしよ!」と自分のお顔よりも大きなキャベツを選び、とても満足げな久子様。 館内へはイベント当日【屋台】という雰囲気を出す為にも、頭上一面に提灯を飾ったり。 屋台の場所にはテントを張ったり♪。と着々と準備は進んでいきました。 下準備においても「何しよ?」と、焼きあがったお好み焼きを入れる用の容器を並び直されたり、たこ焼きの主役タコも自らさばいての下ごしらえ(安全に行えるように、職員が付き添って行わせて頂きました)。 【たこ梅】オープン前には、このイベントを楽しみにして下さっていた 娘様・お孫様が駆けつけて下さり最終確認。 エプロンを着用し、頭に三角巾を結んだら最後の意気込みで久子様・娘様・お孫様3人で拳を上に突き上げ、「頑張るぞ〜」。 一家3代揃っての待ちに待った【たこ梅】のオープンを迎えることができました。
昔の習慣・生活は身に沁みついている
エプロンを着用し、頭に三角巾を結んだらそこにはもう普段の久子さんではなく、すっかり【たこ梅のおばちゃん】になっていました。その姿を見て所々から「たこ梅のおばちゃん!お好みお願い!」「こっちはたこ焼き!」と注文が殺到! いざ鉄板を前にし、「上手く焼けるかな。」「ひっくり返すことが出来るかな。」と皆が見守る中、娘様のフォローの元クルっとお好み焼きをひっくり返す久子様! 手さばきはまさしく長年されていた鉄板焼き屋さん。さすがという言葉そのものでした。どや顔まじりの笑顔を皆様にお届けする久子様をみて安心しました。 焼けた後には「ほらっ!焼けたよ!」と、自ら焼きたてのお好み焼きをお客様(他のご利用者様・お集まりいただいたご家族様)に照れながらもお配り! 皆さんが出来たてのお好み焼きやたこ焼きをほおばりながら、「美味しかったよ!」「懐かしいわ!」「さすがたこ梅のおばちゃん!」と色々なお声を頂けて、照れくさそうにも喜びながら見せてくださった笑顔は最高の笑顔でした。 その姿を横で見守っておられた娘様より「昔懐かしい姿を見れて嬉しかった。皆様から色々声をかけてもらっている母を見ていて涙を堪えるのに必死でした。」と、私達も胸が熱くなるお言葉を頂きました。
まとめ
今回このコラムを読んで頂いた方々に知ってほしいことがあります。それは「何も出来なくなる人はいない!」という事です。 誰にでもいつまでも可能性はあります。なごみの家瓢箪山は、【ご利用者様の出来る・したい】をもっともっと実現していきます。 ご利用者様がどのような生活を送られているのかをご家族の方や、これからご入居を考えておられる方に向けて弊社ではインスタグラムとツイッターで日々投稿しています。少しでも興味のある方は下のURLから覗いてみてください。
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