ある日のこと、ケアーズサポート株式会社に小さなスタッフ(小学校1年生)が出勤してきました。
話を聞くと、2日前から体調を崩し、学校を休んでいるとのこと。喉とお腹の風邪をひき、微熱が続いている状態です。
昨日はお母さんが仕事を休み自宅で面倒をみて、一昨日はおばあちゃんが面倒を見てくれていましたが、今日はどうしても誰も面倒を見ることができない…。そんなことからお父さんと一緒に出勤してきました。
小さなスタッフは出勤後お父さんの横に着席し、自宅から持ってきたパソコンを開き、その後分厚い本をカバンから出してパソコンの横に置きました。
小学1年生にして分厚い本を片手にパソコンを開くとはと感心していると…「マインクラフト」というパソコンで遊ぶゲームでした(笑)。
始業時間が近づくにつれて幾人かの大人社員も出勤してきました。
「あら、ひろくん久しぶりー。大きくなったねー。今日はどうしたん?」
「すごいなー、パソコン使えるの?何歳になった?」
「こんにちは。今日はお父さんと来たの?」
皆が小さなスタッフに声をかけます。
でも、小さなスタッフは「・・・」
お父さんは「ご挨拶は?」と小さなスタッフに話しかけるも、「・・・」です。
実はこの小さなスタッフ、もう2年ほど前にはなりますが、お父さんと一緒に出勤した経験があります。また、新型コロナウイルス感染拡大前にケアーズサポート株式会社が定期的に開催していた週末こども園では常連さまで、いつも走り回っていました。その時、小さなスタッフは元気に挨拶をしていましたが、小学1年生になって徐々に恥ずかしさを感じるようになっていたようです。
今日は、お母さんが12:00まで仕事をして、13:00ころに弊社ケアーズサポート株式会社に迎えに来るとのこと。
始業時間となり、お父さんは小さなスタッフのことを気にかけながらも仕事をはじめます。小さなスタッフは分厚い本をめくりながら、真剣な目で『マインクラフト』に没頭。2人はそれぞれ集中していますが、それを眺めているとなぜか微笑ましい気持ちになります。
お父さんはいよいよ打合せの時間。小さなスタッフに、「別の場所でマインクラフトやっといて、場所変えよか?」と話しかけるも、小さなスタッフはかたくなに拒否。頑として顔を上げず、動こうともしません。(頑固な部分は見事にお父さんゆずりです。笑)
お父さんはあきらめ、「横でやっといていいけど、何か言っても、直ぐにはできへんで」と伝えました。小さなスタッフは静かに頷きます。
お父さんと連携する事業者の皆さん、小さなスタッフは、ひとつのテーブルを囲みそれぞれが真剣です。何やら不思議な空間。
小さなスタッフは、何かをお父さんに話したそうにするも、お父さんと連携する事業者の皆さんが真剣に話し合っているのを見て、再び「マインクラフト」に集中です。
でも少し経つと、小さなスタッフはお父さんに「トイレ、漏れる」お父さんは大慌てで小さなスタッフをトイレに誘導。間一髪、大惨事は免れていました。
小さなスタッフはよく我慢したと思います。お父さんと連携する事業者の皆さんは2時間近くも打合せをしていたので…えらい!
お父さんと連携先事業者の皆さんの打合せが終了すると、小さなスタッフも緊張感から解放されたのか、少し休憩です。でも、お父さん以外の大人スタッフが通りかかると「・・・」お父さんも申し訳なさそうにしていました。
次は、お父さんとケアーズサポート株式会社の大人スタッフとの打合せです。
小さなスタッフは再びパソコンと向き合いはじめました。もちろん、ゲームですが。
いよいよ13:00になり、仕事を終えたお母さんが迎えに来ました。「ご迷惑をおかけしました。ありがとうございます」お父さんは、小さなスタッフに「最後はちゃんとありがとうございますってご挨拶はできるか?」と話しかけます。
小さなスタッフはさすがに観念したのか、お母さんが怖いのか、「ありがとうございます・・・」と、とても小さな声で大人スタッフにご挨拶をすることが出来ました。大人スタッフの顔がほころびます。
「また、お父さんと一緒においでよ」「よく頑張ったなー」大人スタッフも小さなスタッフに賞賛のことばをかけていました。
弊社では時々、本部事務所でもサービスを担当する介護施設でも、職員が子どもを連れて出勤することがあります。ケアーズサポート株式会社で介護の仕事をする場合はOK、大歓迎です。多少、事務所のなかを探検しようが、パソコンをパチパチしてみようが問題ありません。
夫婦共働き、核家族化が進むなかで小さな子どもの体調不良に対応できる方法は限られています。子どもを連れて出勤することで介護の仕事ができるなら親にとっても安心です。
また、子どもにとっても、親が介護の仕事をしている姿を目にすること、多くのおじいちゃんやおばあちゃんと接したり可愛がってもらったりすること、小さなお手伝いをすることは、将来のための良い経験になります。
さらには、子どもが自立した介護スタッフにとっては、子どもが小さかった頃のことを思い出せますし、同世代の介護スタッフにとっては、自分の子どもがもう少し大きくなって体調を崩したときに、子どもを連れて介護の仕事ができるんだと安心につながります。
小さなスタッフの出勤は、介護スタッフみんなが幸せな気持ちになることを改めて感じる、そんな時間でした。
現在、ケアーズサポート株式会社では、事務所の移転を検討しはじめています。事務所の移転をする際には、介護スタッフの子どもが体調を崩しても、面倒を見ることができる環境やスペースを用意したいと考えています。
ケアーズサポート株式会社の東大阪市の東花園、瓢箪山、川田にある住宅型有料老人ホームは、働きやすい環境作りやサポートを取り組んでいるのは、介護スタッフの皆さんに「ここで働いてよかった」と感じていただきたいからです。
スタッフがそう感じていればこそ、介護の仕事をしながらチャレンジすることができ、会社の成長にもつながると思っています。
ケアーズサポート株式会社は、ただ毎日仕事をこなすということではなく、介護の仕事を通して成長し、仲間と切磋琢磨し合い、家族や自分自身の生活を豊かにしたい。
そんな願いと目標を持つスタッフを、ケアーズサポート株式会社は採用し、全力でサポートしています。
ケアーズサポート株式会社の採用については、求人一覧をぜひご覧ください。