「昔よく歩いた布施の街にもう一度行きたい。一緒にお好み焼きも食べたい」
“なごみの家 かわだ”のお二人部屋で過ごす、いつも仲良しな ” I姉妹 “。そんなお二人の思い出話から、今回の夢を叶えるプロジェクトがスタートしました。
懐かしい街を歩いて、布施戎へお参りして、お好み焼きを食べる。そんな一日を一緒に過ごす中で見えてきたのは、お二人がこれまで支え合ってきた時間でした。
昔の思い出を訪ねるだけでは終わらなかった、お二人との布施散歩のひと時をご紹介します。
思い出の布施へ。道中で知った、姉妹二人のこれまで
今回の主役は、“住宅型有料老人ホームなごみの家かわだ”にお住まいの“I姉妹” 行き先は、お二人が昔よく歩いた布施の街です。
お二人が共に過ごしてきた、あの頃の思い出がたくさん詰まった場所でもあります。
ただ今回、出発前に少し心配だったのが、普段はご自身で歩かれている、妹Yさんの足でした。施設内を歩くのとは違い、今回は街中を散策します。
Yさんご自身も「もし、歩けなくなったらどうしよう」と不安が強く、外出することになかなか自信が持てず、ギリギリまで悩まれるご様子がありました。
それでも「行きたい」という気持ちを大切に、当日は途中で足が痛くなった時のために折りたたみ椅子を準備。休憩できる場所も事前に確認し、「無理せず、休みながら行きましょう」と一緒に相談しながら、いよいよ出発です。
そんな思い出の街へ向かう車内で、妹のYさんが昔のことを話してくれました。
「私ね、仕事してたから朝になると子供たちを姉に預けて仕事に行きよったの。学校の行事もね、全て姉が代わりに行ってくれてましてんよ」
と、その頃のことを一つひとつ話してくださるYさん。
何気なく聞いていた昔話でしたが、その言葉からは、長い間自分たち家族を支えてくれたお姉さんへの感謝が伝わってくるようでした。
若い頃から、大変な時には支え合ってこられ、今も同じお部屋で仲良く過ごされているお二人。
お話を聞きながら、家族にとって大切なものを、ずっと一緒に守ってこられたんだろうなと思いました。
そして、これから向かう布施は、そんなお二人が仕事や子育てをしながら、一緒に過ごした思い出の街。
車内でこの話を聞いて、お二人でこの街をもう一度歩くことには、私たちが思っていた以上の意味があるんだなと感じました。
そんな話をしながら、いよいよ布施到着。
「足、大丈夫ですか?」と確認すると、
「大丈夫! 足も元気やで!」心配していたスタッフをよそに、しっかりとした足取りで歩いていかれる妹のYさん。
準備していた折りたたみ椅子の出番は、まだまだなさそうです(笑)

「和可乃ちゃん、お賽銭」変わらない姉妹の掛け合いにほっこり
布施の街を歩きながら、お二人が立ち寄ったのは「布施戎神社」。
新しく建て替えられ、昔とは少し景色も変わった布施の街。そんな街を眺めながら境内へ入り、さあお参りを――と思ったその時。
姉のMさんが妹のYさんへスッと手を差し出して、
「ほら、和可乃ちゃん、お賽銭」
……お姉ちゃん、まさかのお賽銭催促です(笑)
車内で聞いた、妹の子どもたちのお世話や学校行事まで引き受けていたという昔のお話。その話を聞いたあとだからでしょうか。
妹に遠慮なく手を差し出すお姉様の姿にも、長年続いてきたお二人らしい関係がそのまま残っているようで、なんだかほっこりします。
最後はスタッフからお賽銭を受け取ったMさん。
硬貨を握ると、賽銭箱へ勢いよくポーン!
チャリン!と音が響いたところで、お二人揃って仲良く手を合わせます。
昔から支え合ってきたお二人と、目の前で繰り広げられる今のお二人。
何十年経っても変わらないのかなと思わせてくれるような、姉妹らしい楽しいひと幕でした。

思い出の街で一緒に食べる、熱々のお好み焼き!
お参りを終えたあとは、今回もう一つのお楽しみ。
お好み焼きを食べに向かいます!
お店に入ると、鉄板から聞こえてくるジュージューという音と、香ばしいソースの匂い。目の前に運ばれてきたのは、大きなお好み焼きと具だくさんの焼きそばです。
結構なボリュームに、「これ、全部食べられるかな?」と少し心配していたスタッフでしたが、「美味しいわぁ、本当に美味しい」と、お二人とも大きな一口をパクリ。
そこからはコテを動かす手も止まりません。
そしてなんと、お一人ずつ用意されたお好み焼きと焼きそばを綺麗に完食!
これにはスタッフもびっくりでした(笑)
食事中にも何度も、「美味しかったわ。ありがとう」と声をかけてくださったお二人。
昔よく歩いた布施の街で、姉妹並んで熱々のお好み焼きを食べる。
やりたかったことを一つひとつ叶えながら、お腹いっぱいになるまで楽しまれいるご様子でした。

昔を訪ねた一日が、また新しい思い出に
懐かしい布施の街を歩き、布施戎へお参りして、お好み焼きをお腹いっぱい食べた今回の一日。
姉のMさんが「これもね、また新しい一つの思い出になっていくねんよ。本当にありがとう」と話され、この言葉を聞いたとき、「今日のこの一日をプレゼントできて、本当によかった。」と思いました。
翌日には、施設で他の利用者様へ布施でのお土産話をされるお二人の姿をみて、お二人の新しい思い出話になっている。また、今日の写真や記録を見て思い出話を一緒にしていきたいです。
これからも「行きたい」「やってみたい」という気持ちを大切にしながら、今だからこそできる時間を一緒に重ねていけたらと思います。
Mさん、Yさん、素敵な一日をありがとうございました!!

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