ケアーズサポート株式会社

夢を叶えるお手伝いプロジェクト第2弾

利用者様のできるしたいという想いを形にするための、夢を叶えるお手伝いプロジェクトの第2弾をご紹介します。

 

プロジェクトの内容

ご利用者様の候補を考えた際に、候補として思い浮かんだのが宇田川様でした。宇田川様に「今度、夢を叶えるお手伝いということで、ちょっとしたやりたいことや、行ってみたい所があれば一緒に行くので、何かないですか?」とお伺いしたところ、「足がこんなんやから何もない。」と全く乗り気ではなく(宇田川様は右片麻痺で、右腕、右足が不自由な方です)、色々と前例を挙げながら宇田川様の希望を伺おうとしたものの、外にも出たくないと一旦は全てを断られてしまいました。何度も伺っても仕方が無いと、その日は諦めましたが、次の話す機会に入居前にどんな趣味があったのかをお伺いすると、小さいころから釣りが好きで、川釣りも、海釣りもやっていて、社会人になって、歳をとってからも釣りはしていたとお伺いすることが出来ました。偶然にも川田の近くには屋根付きの釣り堀があり、ホームページや口コミのページを見て頂きながら、こんなところも在りますよとお伝えすると、ようやく「行けるんやったら行きたいな。」とのお言葉があり、「お手伝いするので、行ってみましょう。」と今回の夢プロは、宇田川様の「小さいころからの趣味の釣りにもう一度行きたい。」という夢をお手伝いさせていただく事になりました。

 

 

当日までの様子

普段はデイサービスの送迎や、通院での外出のみで、すぐに車に乗り込んでしまわれる為、せっかくの機会なので、「外の空気を体感したい。」と釣り堀迄はタクシーを使わずに車椅子を押して歩いて行くことになりました。決定後すぐは、「家の釣り道具、全部処分したから、釣り竿も買わなアカンな。」とおっしゃられていたり、楽しみにされているご様子で、カレンダーに記入した実施日を今か今かと待ってくださっていたのですが、一週間前くらいになると、「やっぱり足が悪いから行くのは無理や。」とおっしゃられたり、「手が握れないから、竿を持たれへん。」とおっしゃられたり、ネガティブな発言を繰り返され福島ケアマネージャー様も心配されていたほどでしたが、普段から食事摂取が自立である事もあり、全く問題ないと感じている事をお伝えし、下見で体験してきた写真、動画を確認していただき、ご自身に重ね合わせてイメージを膨らませることができました。前日にも「やっぱり無理やな。」などと仰られたほどの状態でしたが、当日にはしっかりとご飯も早めに召し上がられて、「何時から行く?」と非常に前向きになっていただけました。

 

 

出発前にハプニング!?

出発直前になって訪問歯科様の時間と重なってしまっていたことが発覚し、出発が遅れる事に・・・何とか訪問歯科様の順番を一番に持って来ていただき、時間ロスを最小限にすることが出来た為、事なきを得ましたが、危うく予約時間に遅れてしまう所でした。時間変更の電話をし、「気にせずゆっくり来て」と言っていただきましたが、実は下見の際にも行き違いがあり、遅刻してしまっていたので、かなり焦ってしまいました。サービス時間だけでなく、往診やラウンドも確認しておかなければ、失敗する可能性があると学ぶことが出来ました。訪問歯科様のメンテナンスも終え、いい天気の中、釣り堀迄の一キロ弱の道のりを、雑談しながら、車イスを押していると、思ったよりも早く到着することができ、「えらい早いんちゃう?」とお伝えした時間よりも早く到着できたことに驚かれるほど、スムーズに到着出来ました。

 

 

釣り開始

ついに楽しみにしていた、釣り開始。宇田川様の釣り竿に練り餌を付けさせていただいた後、心配されていた為、竿を持つお手伝いをしようかと思っていると、もう既に魚が掛かっていました!流石は釣り歴が私の人生分くらいはある宇田川さん慣れた手つきで、魚を寄せて来られます。取り込みは車イスに座っている為、フェンスを越える事が出来ず、お手伝いさせていただきましたが、見事に一投目から、コイを釣ることが出来ました。宇田川様の後ろでは、同行パートヘルパーの新見さんが、悪戦苦闘しており、なかなか一匹目が釣れない中、宇田川様が次の魚を狙って、投入すると、またすぐに来ました。今度はなかなか上がってきません。魚が大きい様です。慎重に魚が弱るまで耐える宇田川様。ついに魚が根負けして上がってきました。30cmを超えるこの釣り堀では最大級のサイズです。その後はサイズアップは出来ませんでしたが、順調に釣り続け、途中で新見さんに「餌付いてるか?」私にも「釣りしたら?」と竿を貸してくださるなど、我々にも気を遣ってくださいました。私が釣りをしている時は「早すぎる!」と何度もお叱りの言葉を頂戴しました・・・担当ケアマネージャーの福島様も見学に来られ「本当に良い笑顔してる。良い笑顔を見れて良かった。」と仰っていただきました。予定では1時間半の釣りと言っていたのですが、どんどん釣れて満足した事と疲れが出たことで、1時間で終了し、帰宅の途につきました。新見さんの釣り体験も手伝うつもりでしたが、宇田川様がどんどん釣るので、新見さんの手伝いが出来なかったことは心残りですが、宇田川様の優しい気づかいに触れ、本当に面白かったと言っていただけたので、行った甲斐があったと一安心出来ました。

 

 

まとめ

足や手が思う様に動かないと自分で出来ないと仰られていた宇田川様が、今の状態でも釣りが出来たことで、もっと他の事でも出来る事が沢山ある事に気付いてくださっていたら、今回の夢プロは大成功だったということが出来ると思いますので、今後の生活の中で新しいことに挑戦する意欲を宇田川様が持てるようにこの思い出を風化させずに、色々な事を提案したいと思っています。

ケアーズサポートでは、入居様が快適に過ごせるようにさまざまな取り組みをしています!

その様子をインスタグラムに掲載しておりますので、ぜひ観てみてください!

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